神戸 中国語教室 なだ語学教室 の日記
-
カタカナ中国語
2011.08.10
-
日本ではカタカナ英語というのがよく問題視されていますね。
カタカナは便利だけど、英語をカタカナで覚えるとネイティブには聞きづらい英語になってしまいます。
日本人が特に弱いのはLとRだそうです。
カタカナで書くと同じになるので、英会話教室に行くとよく注意されるみたいです。
中国語の場合はどうでしょう?
中国語をカタカナで覚えると英語以上に聞きづらく(というか意味が分からなく)なります。
でも、日本で発売されている多くの中国語の本は、ピンインにカタカナを振ったり、ピンインの代わりにカタカナだけを書いたりしています。
酷いときには、このカタカナが本によって違う事もあります。
ピンインの発音のコツを覚える時に、カタカナを使うのは仕方ないと思います。
例えばこのような使い方です。
例)en:「エ」のあとに「ヌ」と「ン」の中間音を短く発音する。
でも、中国の漢字の読み方をカタカナで覚えるのは問題です。
この例でも、「ヌ」と「ン」の中間音と書いていますが、この音はカタカナにはありません。
本では仕方なしに「エヌ」とか「エン」と書いたりしますが、実際の音は違います。
また、中国語にはカタカナに直すと同じになる音がたくさんあります。
例えば、anとangは違いますがカタカナにするとどちらも「アン」です。
jiとzhiもカタカナだと「ジー」になります。
中国語をカタカナで覚えてしまうと、それは日本人だけで通じる中国語になってしまいます。
そんな中国語って意味ないですよね。
言いたい事をまとめるとこうです。
①中国語のテキストを買うときはカタカナを書いていないものを選ぶ。
②まずピンインと声調をしっかりとマスターする。
ピンインと声調をマスターすると、中国語の本を正しく読めるようになります。
そうなると、中国語の勉強はもっと楽しいものになると思います。
貴方の中国語のテキストは、ピンインにカタカナが振られていませんか?
もし貴方が真剣に勉強しているのなら!
中国人と話をしたいと思っているのなら!
中国語を仕事で使いたいと思っているのなら!
テキストに書かれたカタカナを、思い切ってマジックで(個人の責任で)消すことをおすすめします。
神戸中国語教室「なだ語学教室」